Ordinary daily lives log

Daily thoughts of ordinary IT consultant

当事者意識

ここまで期待のシナリオ、妄想する力、何をコントロールするか、自責と他責に関して書いてきたけど、プロジェクト管理をする上で、もう1つ重要な要素があると思っている。

それがタイトルの「当事者意識」

プロジェクトマネジメントやっていると、絵にかいた餅のようなプロジェクトプロセスやスケジュールを設計したり、現場感なく全く現状を理解していないけどWBSみたり作業指示を出すことでやった気になったりしてしまうことがある。

また、絵に描いた餅じゃなく本当にしっかりしたプロセスやスケジュールを作り、きっちりタスクを追うけど中身に頓着しないこともある。

後者の例では結果を残される方もいるのでそれはそれだが、個人的にはあまり好きではない。

自分の考えでいえば、プロジェクトマネージャは自分がマネージするプロジェクトのタスクは自分のタスクである、という意識を持つことが重要だと思う。つまりプロジェクトで発生するプロセス・タスクは全て自分が行うもの、という意識(=当事者意識)をもつ、ということ。

そうすることで我が事として、自分の知識・経験を総動員してしっかりイメージ・妄想してプロセス・タスクも設計するし、何か問題があったときにも自分が解決する担当者の気概を持って臨む。本当にリソースが足りない、危機的状況では自らが細かいタスクまで入り込んで問題解決にあたることもできる。

無論、プロジェクトで発生するタスクを実際やる人と同レベルで我が事のように詳細に考えることはできない。ただ、意識として大枠こんな感じで進めるだろう、こんなリスクがありえるだろう、そのときはこんなオプションがありえるだろう、などすべては無理でも主要なプロセスについてはざっくり考えるだけでもいいのでその意識をもって臨むことが必要だと思う。

また、この意識を持つからこそメンバに説明するプロジェクトの方針・進め方、あたえる指示・言葉に想いがこもるし、状況が気になるからメンバにも声掛けをきちんと想いをもってできるようになる。結果、メンバからも信頼・共感されやすくなると思う。

プロジェクトマネージャと書いたが、プログラマはいらないかもしれないが、将来PMやアーキテクトを目指す人には必須のマインドセット・スキルだと思う。

今の自分ができているか?はやはりできていない部分も多々あると思うが、常に意識していくべきことだなと改めて書いて思いました。