仕事は必ず他者との関わり合いにおいて成り立つ。
システム開発・導入プロジェクトも例にもれず。
システムを利用するユーザ、一緒に開発する同僚やパートナーのベンダーなど関係者は大抵多岐にわたる。
そのなかでプロジェクトマネジメントの要諦として、「関係者でゴールを共有」やプロジェクトの進め方・段取りの認識をあわせ、皆が同じ方向で進むように仕向けることがPMとして重要となる。
ここでよく1つの勘違いが起きてしまう。
同じ方向に向かせようとするあまり、相手にこのように動けと相手をコントロールしに走ってしまうこと。
PMやっていてよく忘れてしまうので肝に銘じていることとして、コントロールできるのは自分のみ、他の人はコントロールできないということ。
指示してやってもらうことは勿論あるが、こちらの期待値通りの結果が出ないとだんだんマイクロコントロールを始めていく。
そうすると相手は指示待ちになり自発的に動くことがなくなっていく。
結果、何をするにしても指示が必要となりチームのパフォーマンス・スループットは悪くなる。
相手をコントロールしようとし始めた瞬間からチームのパフォーマンスは落ちる。
最悪チームのパフォーマンスはPMの能力範囲内に限られる。
本来は1+1=5や最低でも1+1=2を達成するチームを作らないといけないが、PMの「1」しか発揮できなくなる。
だから、PMは極力指示することは方向性や考え方と段取りのみとし、仕事をする環境を整えることだけにフォーカスする方が良い。
この点にフォーカスすると大概のことは自分でコントロールできる範囲内にも落ち着く。
そして、具体的なタスクを洗い出し・実行は実施者が自ら能動的に考えられるように仕向けられると他者をコントロールする必要もなくなる。
これはプロジェクトマネジメントだけでなく、人材育成、人と人が関わる全ての場面においてもいえる重要なポイントだと思う。
自責と他責の論議も同じだと思う。(これは別途投稿します)
常に頭の片隅において振り返りができるようにしておきたい。